夫が2時間も根気よく何度もトライしたのですが、
長年の使用によるいろいろなものが糊のように固まって、本体から外すことができません。
汗だくになって、何度廻してもひっぱても叩いても外れてくれません。
とうとう音を上げた夫は、メーカーのアフターサービスに助けを求めました。
先ずは、リフォームを請け負った会社へ、
次はユニットバスメーカーへ、
次にようやく水栓金具のメーカーの担当者へ。
本当に回答をしてくれる人にたどり着くまでもたいへんです。
そしてようやく担当者と相談していた最中、
もう一度とトライしたら、スルリと部品が外れたではありませんか!
やれやれよかった!と、お礼を言って電話を切って、喜んで新しい部品をとりかえにかかりました。
が、なんとしたことか!今度は新しい部品が本体に収まりません!
再度再度と繰り返してもぜんぜん収まりません!
悪い予感的中です。
古い部品を外すために、周りの何でもない部品を歪ませたのが原因のようです。
担当の方に再び電話して相談です。
今度は新しい部品を収める「ナット」をとりかえてみたら交換ができるかも?
でも、もしかしたらナットが歪んだだけでなく、本体も歪んでいたら、
その時は本体ごと丸ごと新品と交換しなければいけませんし、
それは専門の業者でなければできません!とのこと。
ナットを更に注文してもう一度自分達でトライするか?
ここであきらめて、プロにお任せするか?
あきらめ悪くナットを注文してみます。
夕方に注文したので翌々日の到着です。
これでお風呂に入れなくなって5日目。
さて翌々日、ナットが到着しました!
おそるおそる交換作業をしてます!
ああ、またしても嫌な予感的中です!
収まらない、直らない!
今まで部品交換を2回して5,626円の費用が発生しましたが、
とうとう全て水の泡。
さて気を取り直し、
新しい水栓金具を丸ごと職人さんに取り代えてもらうこととなりました。
新たな出費は新しい水栓金具と取付け工事費用で45,360円。
翌日、ようやく工事をしてもらい無事お風呂に入ることができました。
お風呂が直るまでの6日間、銭湯や日帰り温泉に行ったりもしました。
水栓金具が壊れたときに直ぐにプロに依頼して直してもらっていたら
かからなかった費用はざっと16,000円!
ちょっと知っているから、できると高をくくって、時間とお金をムダ使いしてしまいました。
途中で事態を冷静に判断し、自分で直すことをあきらめることもできたのですが、
いわゆる「サンクコストの呪縛」にとらわれてしまいました。
今は、何でもネットで調べることができます。
それはそれでたいへん便利で、時にはとてもお得なこともたくさんあるのですが、
やはりプロでないとできないことは確実にあるのです。
どうすればよいかを知っていても、
それを確実に遂行できる能力がないことをわかっていないと、
先行き困難な状況が分かっても、勇気ある撤退ができずに、
手痛い目にあってようやく「気づく」ことになりかねません。
今回の痛く残念な出費は、
難しいことを短時間でサラリとやり遂げるプロ達の仕事に対し、
本当の意味での理解や尊敬ができていなかったと反省させられました。
ネット動画を数回見て、
わかったつもりになってしまった浅はかさを反省しました。
失敗と反省をたくさん経験して、
全てのできごとの成り立ちを深く思い知ることができるようになっていけるのでしょう。
私に起こる全てのことは私にとって意味のあることです。
これは誰にでもいえることのはず。
その意味をしっかりと捉えて、自分の方向をよりよい方に向けていこうと思います。
そんなFPになら相談してみたくなるでしょうか?
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