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漢字とお金と子安貝

子ども達にお金の話をするときに、必ずといっていいほど次のように言っています。

貨幣の「貨」、買い物の「買」、財宝の「財」、贈り物の「贈」、費用の「費」、
貿易の「貿」、資本の「資」、賞品の「賞」、賄賂の「賄」「賂」などなど。
3500年も前に今の中国にあった「殷(いん)」という国で貨幣の代わりに「貝」が使われ始めました。
ちょうど漢字が使われ始めた頃と同じ時期なので、貨幣に関する漢字には「貝」がついていることが多いのです!

貨幣として使われていたのは、子安貝という美しい貝でした。

しかし、そう話しながらも不思議に思っていました。
「海辺に行けば誰でも採れるであろう貝、なぜ美しいからと言って「子安貝」だけが貨幣の働きをしたのか?」





ところが、先日立ち寄った書店で手にした本にその疑問を解く記述がありました。
その本は、漢字研究の大家の白川静氏と、国際日本文化研究センター所長を務めた梅原猛氏の対談をおさめたものでした。

殷といえば、甲骨文字。殷墟から出土した甲骨文字は世界最古の文字であるとのことです。
そして殷では、子安貝に紐を通して担いで使われたそうで、その紐に通したものを「朋(ほう)」といったそうです。

子安貝は、中国の東シナ海沿岸部では採れなかった。
ビルマや琉球などもっと南の温かい所でしかとれないもので、それが殷に運ばれ貨幣として使われた。

なるほど!です。
それが価値あるものとして流通した地域には採れないものであったからこそ希少価値があり、
貨幣の働きをしたのです。
これでようやくすっきりしました。

この時代当初の子安貝は、お金のような働きよりも宗教的なものとして扱われていたようです。

リンゴを持っているAさんと、魚を持っているBさんと、お米を持っているCさんが
互いに共通して価値があると認める物(貨幣)を持っていれば、
物々交換ではなく、互いに欲しいものを貨幣を仲立ちに手に入れることができたのです。

当初は、一部の力を持った人のものでしかなかった子安貝(貨幣)が、
生活を豊かにするための便利な道具として、どんどん使われ広まり発展していったのです。

貝から貴重な金属へ、でも大きな買い物をするには貨幣は重いし嵩張る。
そして紙幣へ、そしてやがては実体を伴わない仮想通貨へと「お金」は変化をとげていくのでしょう。

貨幣を使うことはすなわち生活すること、それがどのように使われ発展してきたかは、人類の歴史そのものです。
あまりに壮大なテーマで、
私はそれを覗き見するだけで、感じるだけで、どんな言葉で表現していいかもわかりません。

生きている間にどんなことに「お金」を支払って生活してきたか?
それはその人の生き様そのものを現すことになります。
閻魔様の前か、天国の門でそれを糺されたときに顔をきちんと上げて頷けるように、
よく考えて、自分をはじめたくさんの人が笑顔になれるような使い方ができたらしあわせです。

子ども達にお金の話をするときに、
人類の壮大な歴史、
ずっと続いてきた夥しい日々の生活に思いを馳せ、
敬意をはらって伝えれば、
今までよりももっと深く伝わるかもと思います。
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プロフィール

ファイナンシャル・プランナー 横山純子

Author:ファイナンシャル・プランナー 横山純子
富山市在住
6月5日生まれ
血液型:B型

CFP(日本FP協会認定)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
宅地建物取引士

ハウスメーカーに18年半勤務後
不動産会社に8年勤務
2010年独立

屋号:サンク∞マネー 

〒930-0866
富山市高田527 情報ビル5F

E-mail:yokojunn@gmail.com


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末永くお手伝いをしていきます。

日本マネーバランスFP協会
http://www.jmbf.jp/kyokaiinnosyoukai.html#fp

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